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丸亀でのゼミ活動(2)

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前回は、丸亀の話などが中心でしたが、今回はうちわ作り体験についてです。 夢風 さんでうちわ作りをしました。最初はうちわの貼りをまず行いました。その後、骨を作るため竹を「割き」を見て、「もみ」を体験しました。「もみ」は力の入れ具合というよりコツをしっかりわかる必要がありそうです。私は昨年やりましたが、なかなかうまく「もみ」ができなかったです。 うちわが乾くと「たたき」をしました。うちわの形になってきました。その後ヘリを「ヘリ取り」して「みみ」をつけて完成しました。竹からお箸を作ったり、竹スピーカーを作ったりと骨になる竹の利用方法について学ぶことができました。 最後は出来上がったうちわを持って記念撮影。うちわを作る全工程をお話を聞きながら体験することでイメージできたと思います。 ところで、うちわに使われる竹は真竹です。現在は中国から輸入された材料を使うことが多いのですが、夢風さんは丸亀の地元の真竹を山に取りに行き、使っています。貼りに使う紙は徳島、高知、愛媛の和紙などを使います。ため池が多く、香川は水が豊富ではなかったので和紙はほとんど作られなかったことを夢風さんからお聞きしました。 和紙を作る工程でも様々な道具が使われています。割きで使う道具も丸亀で発展してきたものですが、道具を作る職人さんもあまり残っていません。うちわミュージアムにしか置いていない道具もあることも聞きました。 この他和菓子作りを寶月堂で体験することができ、夢風のメンバーの方々関係者の皆様には本当にお世話になりました。 JR丸亀駅から丸亀城の麓までは徒歩圏内です。途中通町商店街という立派なアーケードがある商店街を通りますが、この商店街にはほとんど人の往来はありません。この商店街の中に地域商社の Oikaze の店舗があり、ここで少し話を伺ってきました。丸亀の街の活性化はとても重要だけど商店街は人も住んでいないところもあり、駐車場の問題や賃料など課題がありなかなか新規で出店するところがないようです。ただ、店が完全になくなった訳でなく、知られていないところも多いと言っておられました。 丸亀ではホテルが近々何軒かオープンします。確認していないのですが、宇多津にできる四国水族館と関係しているかなと思いました。ただ、これを機に街の活

Activities in Marugame (1)

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As a seminar activity, we asked Yumekaze (夢風), who are active in Marugame-shi, Kagawa Prefecture, to experience making uchiwa as in last year. Marugame-shi is located in the centre-west part of Kagawa, the second largest city in Kagawa after Takamatsu. The population is approximately 109,000.  There are two famous things for Marugame. The first one is Marugame Castle, which is  visible from the JR Yosan Line. Marugame Castle is the smallest castle tower in Japan, but the stone wall is well-shaped and looks awesome. Unfortunately, it collapsed due to the Typhoon Trami (Typhoon #24) in September 2018. Then efforts for restoration have made.  Marugame Castle was the residence of the Kyogoku family, which governed in the Edo period. They possessed the Nikkari Aoe, one of the best Japanese swords, as their heirloom. In an online game called Toucan Ranbu, a personified character from "Nikkari Aoe" is appeared. Some fans love Nikkari Aoe then Marugame Castle is drawn more attentio

活動リスト(2019年)

2019年の活動 (11月11日現在) ① 論文 (1)「 国際開発プロジェクトにおけるプロジェクトの効率性に関する考察 : 借款プロジェクトとICTプロジェクト等の一般的なプロジェクトとの対比 」プロジェクトマネジメント 学会誌、 21(3), 7-12, 2019-06 ② 口頭発表 (1)   3月15日  2019年度プロジェクトマネジメント 学会春季大会 @東洋大学 (2)   4月  6日  SAC-MESS2019 (1st Scientia Academia Conference on Management, Entrepreneurship, and Social Sciences )@マレーシア工科大学、クアラルンプール (3)   8月  7日  第28回日本エネルギー学会 @関西大学 (4) 10月19日  教育工学会研究会(教育方法・授業改善/一般) @甲南大学 (5) 11月  7日 ICBBS2019 (The International Conference on Business and Behavioral Studies 2019)@シンガポール国立大学 ③ その他 (1)   第3回神戸女子大学教育改革・推進フォーラム(運営) (2)   神戸女子大学家政学部家政学科 貝増研究室. 日本エネルギー学会機関誌えねるみくす, 98(4), 425-428. (3)   PMI(プロジェクトマネジメント協会日本支部)アニュアルレポート2018 p.29 (4)   PMI(プロジェクトマネジメント協会日本支部)日本フォーラム

ICBBS2019での発表

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先日 11 月 7 日に NUS で開催された International Conference on Business and Behavioral Studies ( ICBBS ) 2019 に参加しました。 ICBBS2019 ではフルペーパーを提出して 発表してきました。 福島第一原発での事故以来、国内では原発に対する厳しい見方があること、電力の垂直分離や全面自由化に伴った電力小売業者を自由に選択できるようになる中で、実際には小売業者を変えた需要家(消費者)はあまり多くないことがわかりました。需要家の優先順位と実際の行動のギャップがあります。また、先行研究でも太陽光を設置した家庭は全体の 10 %程度という調査結果もあり、政府のエネルギー政策や電力会社からの見方などを踏まえてレビューしました。 まず、参加して驚いたのは参加者が少ないことでした。まるで大きな学会の研究会程度ですが、それでもインドネシア、タイ、フィリピン、ロシア、スリランカ、インドから参加されている大学の先生といつもはこのような国際会議ではできないような深い話はできました。インドネシアやスリランカは働いていたこともあり、個人的には親近感がある国からの参加者が多くて、あまり、ひとりぼっちということを感じませんでした。この点では、大規模な国際会議やシンポジウムと違った雰囲気でした。興味あるトピックの発表もあり、ネットワーキング作りを行って、共同で研究を進めていくのには、ちょうど良い具合のサイズ感でした。 私自身の発表は、私の次の演者が来なかったこともあり、 20 分の発表と質疑応答が 30 分を超えました。通常だとないことですが、質疑応答の時間は楽しかったです。質疑応答の内容は、電力の自由化の恩恵は需要家は受けることができるのか、自由化は段階的に実施されたことや大きい出来事を経てエネルギー政策が決められることについて意見を求められるなどでした。質問やコメントをもらって、気づきや今後の取組むことについても考える良い機会になりました。

教育工学会研究会での発表

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10月19日甲南大学で教育工学会研究会で発表してきました。 午前の部は、私の発表を含め5つの発表があり、金沢星稜大学の芥川先生と2人で座長をしました。私が書いた予稿は、被服管理学の授業の進め方を去年から変更し、今年クリッカーを使って学習状況などを調べたので、ペーパーとしてまとめようと考え、今回の研究会での発表にいたりました。 発表の内容については、以下の通りです。 対象の授業は「被服管理学」という授業です。これまでは一般的な大教室での講義でした。この授業を4年間ほどやって課題と思われることを次の3つとして上げられるのではないかと考えました。 1)教室外での学習時間が十分でなく、小テスト対策が暗記中心の勉強である。    (授業では3回の小テストを実施していました。) 2)実験レポートの考察では論理的な組み立てができていない。    (理論上の考えられる結果と実験結果の差異について論理的な考察が行う。) 3)濃度の計算が苦手である。 とりわけ、1)については講義資料はポイントのみを示しているので、自らが調べるという作業をどこかで入れなければいけないと考えました。これと関連して講義スライドで示したポイントとポイント、あるいは単元と単元をつなげる作業ができれば、論理的な考察ができ、卒論などにもつながっていくのではないかと考えました。 それを踏まえて、振り返り問題を作って、前週で学習した内容に関連する振り返り問題を授業後半で解く、宿題とする。さらに試験と関連づけることで、いわば振り返りの反復w行うことで学びが深まっていくのではないと考えました。そして宿題とした時点で「自ら調べる」というプロセスが一つ入る。そこでの気づきがあるのではないかと考えました。気づきがあれば、それが深い学びにもつながっていくという仮説を立てました。 図にすると以下のようになります。 その仮説をベースに授業設計し、クリッカーなどを使って、授業実践を行った結果を研究会で発表しました。想定したような自ら調べるという行動が取られ、その過程で気づきはあったことは結果からもわかりました。また、去年もそうですが、答案用紙にはびっしりと解答する学生もおり、講義と実験との関連性に気づく学生はいました。 しかし、私自身の課題として、学習効果を測定する指標設定は先行研

福島第一原子発電所の見学会に参加しました。

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先日、福島第一原子力発電所( 1F )を見学しました。今回はエネルギー学会のエネルギー学部会の見学会が主催してくださり、初めて福島に行きました。 いわき駅からバスで富岡町にある廃炉資料館に向かいました。資料館は、もともとは福島第二原子力発電所の PR 館としてあった施設の内部の展示を改装し、事故の記憶と教訓を残さないようにと事故当時から現在の廃炉に向けた取り組みなどが展示されています。 2011 年 3 月 11 日当時の自分を振り返ると、 JICA プロジェクトの業務調整として、インドネシアの BAKORKAMLA (海上保安調整組織)に派遣されていました。ちょうど金曜日で、ジャカルタの勤務先の食堂で津波の様子などをテレビで見ていました。それから数日後に発電所建屋が水素爆発した映像はたしか BBC で見たと記憶しています。その後、 5 月末に3年間の任期を終え、帰国しました。ずっと関西ということもあり、東北の知り合いもあまりいないこともあり、福島がどうなっているのかは、ただテレビを通して知る程度でした。 当日は最初に、資料館で当時の映像などをみて、そのあと、説明を受けました。説明の後、現地にバスで向かいました。資料館から 10 キロほど行くと帰還困難区域に入っていきます。国道沿いは、ゲームセンターやレストランなど立ち並び、所々に住宅がありました。道路の数カ所には線量表示計があります。国道から第一原子力発電所へ続く道路に入っていきます。道路から見える風景は、かつては水田だったところが、今は低木の木が生えて、そこが水田だったことがわからないくらいになっていました。 発電所の施設に到着すると、線量計を持って、バスの中から1号機から4号機までの様子、汚染水をフィルターを使って処理する装置、地下水の遮水壁などを説明を受けながら見学しました。原子力発電所が地震などが起こると 「止める」 、 「冷やす」 、 「閉じ込める」 の3つのことを行うことで安全性が確保できることを説明を受けました。 1F は止めることには成功したものの、冷やすことができなかった。原因は 「冷やす」 ための電力供給を受ける交流電源が損失、想定外の津波による非常用電源の損失とは聞きました。でも直流の非常用電源も実は水冷式、空冷式の複数あったり

The JIE 28th annual meeting at Kansai University

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The 28th annual meeting of the Japan Institute of Energy (JIE) was held at Kansai University. It was extremely hot in Osaka. While it is the third time for me to participate in the conference, I made oral presentations for the first time. In my research, I would like to take some topics from renewable energy and energy issues. Thus, a paper presented in Malaysia in April this year is from the supply side. At the same time, I would like to argue renewable energy issue from the demand side. Then, a survey was executed and I wrote a 2-page summary based on the survey result. Prior to the survey, I read some references, but I could hardly write all references I read. This is because the summary as mentioned above has just two pages. After reading, I constructed and delivered a questionnaire in several classes. I focused on young women’s power sources preference of decision-making. I set up four criteria from alternative power sources. As a result, safety and security are the most