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シラバス作成から一考察

新学期が始まり、X週間ほど過ぎました。 今年に作ったシラバスを使って授業を開始したのですが、作成したシラバス、 オンデマンド教材、あるいは評価基準について今回考える機会がありました。 従来の方法であれば ①授業計画を作って、毎回の学習内容を決める ②授業内容から到達目標を考える。 ③試験を課す場合も授業内容を中心に考え、評価基準を作る ざっと言えばこんな手順でした。ボトムアップのアプローチと言えます。 今年のシラバスを作った際の気づきとして、大学には3つのポリシー があり、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマ ポリシー(DP)があります。シラバス作成時にはこの科目はどのDPするのか 明記していますが、到達目標とDPの関係性はもう少しクリアーにする必要が あるということに気付かされました。ボトムアップではなくトップダウンで 作り込む必要がある。 つまり、①ー①DPから到達目標が定義できる。①ー②到達目標を定義すると 学習内容が明らかになり、さらに各回の授業計画とも関連づけられる。 ②ー①到達目標を基本的に評価基準にもする、つまりルーブリックを 作ると、②ー②試験がどういう内容が相応しいのか、宿題を課す場合は何を 書かせるのか、小テスト然りということである。 そうなると今までは同じ科目の学習内容が教員によって変わっていた が、DPを基に作ると教員が交代しても大幅に変えることができないとも 言えるのではないかと考える。 ただ難点を言えば、全てを可視化すると言うことは授業を行う前に半期の全体 計画を作ってしまうので、一度行った授業であれば、イメージが つきやすいものの、全く新規の授業ないし連続した演習のような ものであれば、精度面で難しい面もあるようには見受けられる。